
2023年正月
私はJR山手線全30駅を1日で回り、各駅前で1局ずつ交信するという計画を立てました。
おおよその所要時間は15時間と見積もりました。
この計画を完遂するためには、バッテリーの持続時間が重要になりそうです。
そもそも駅前運用とは
近年にわかに駅前でアマチュア無線を運用というワードをWebでよく見かけるようになりました。
アマチュア無線の総合誌であるCQ誌2023年1月新年号では、駅前運用に関する記事が掲載されていてアマチュア無線運用の一つのジャンルになりつつあるようです。
日常の空き時間でアマチュア無線を楽しむ、駅前で気軽にアマチュア無線を楽しもうという発想から生まれた運用スタイルです。
この記事では山手線全30駅の駅前移動運用を行い、1日でQSOを達成するというクレイジーな挑戦とその後の検証と教訓を記しています
なぜ山手線全30駅を1日で交信する計画を立てたかというと特に理由はありません、誰かに触発されたわけでもありません。
単に山手線でまだ乗降したことの無い駅がいくつかあるので、この計画で、すべての駅の乗降を達成することも一つの動機でした。
運用周波数はアンテナもコンパクトで、普段から運用に慣れている430MHz帯を選びました。
正直30駅を1日でQSOしながらの移動運用(もちろん徒歩)は、想像していたよりハードで孤独、そして運用設備や運用方法について自分なりの教訓を得ることが出来ました。
おおよその所要時間を考えてみました
1駅1局交信を30分以内で完了させます。(山手線での移動時間含む)1局QSO換算として30駅=900分 900÷60=15時間 15時間で30駅全ての駅前で1局づつ交信。
駅によってはその規模により改札を出るまでに時間が掛かる駅とそうではない駅があります。
全駅を事前に調べて計画を練ったわけではないので、知っている駅は別として基本行き当たりばったりの計画です。
※この15時間というチャレンジ時間はあくまで目安ですが、1駅30分以内のペースで回らないと30駅の交信が完遂出来ないということになります。(終電まで粘れば完遂するかもしれません)
15時間連続運用に対応できる設備の選定
一応自分なりに15時間という山手線全30駅1Day QSOのおおよの所要時間を想定したところで、次は15時間連続稼働させる運用設備の選定です。
選定といっても現在移動運用可能な手持ちのリグはIC-705とID-52の2機種しかありませんが。
駅前運用で使うリグはIC-705
1. 常時電源を入れた状態で移動する(GPSロギングで移動記録を残す)
2. 運用出力5Wでも無線機本体が熱くならないこと
3. 駅前運用を考慮して遠隔操作ができること
4.アンテナは50cm以内で伸縮可能なもの(IC-705専用マルチバッグLC-192を使用)
山手線全30駅1Day QSOに使用する機材と周辺機器を揃えました
- 無線機 ICOM IC-705
- バッテリー 新津ビジネスクリエーション(株)BL-50TXS (153Wh)
- ICOM Bluetoothヘッドセット VS-3 ICOM コントロールソフトウェア RS-MS1A
- 第一電波工業(株)社製 RH775 144/430MHz帯 全長41cm 最短14cm
ロッド式 利得2.15dBi (430MHz) 耐入力:10W FM - そのほかスマホ(android)とBluetoothヘッドセット充電用 ANKER社製 Power Core Ⅲ 19K 60W
選定した機材の理由
- IC-705は出力5W運用ぐらいなら熱発生が少なく最大10Wまでの運用が可能
- BL-50TXSは153Whの容量、5W運用なら15時間運用ができる上、10W運用も可能
- BluetoothヘッドセットVS-3とRS-MS1Aを併用することでIC-705の簡易的な遠隔操作が可能
- 移動運用にはいつもこのアンテナRH775、収納バッグCL193を利用
- 一つ心配だったのは、Bluetoothヘッドセットの連続使用時間です。バッテリーを少しでも長持ちさせるため、QSO終了ごとに電源を切ることにしました。

アマチュア無線局業務日誌も山手線全30駅全駅1Day QSO専用を作成
運用設備が決まったのでこの欄では業務日誌(ログ)についての記述です。
この専用のログには、すでに使用が決まっている電波モード、周波数、空中線電力、運用駅、運用駅所在の区名とJCCナンバーをあらかじめ記載しています。
また、相手局コールサインの横の欄にはオペレーター名記載欄も設けています。
基本的に1駅1局の交信なのですが、予備を含めて3行にしました。

次回山手線全30駅で駅前運用1Day QSO の挑戦! (運用編)は、スタートからの時間割、機器トラブルや意外なモードが30駅制覇の鍵を握っている等々を記事として上げます。
次回運用編へつづく