山手線全駅で駅前運用1Day QSO の挑戦!  (運用編)

アマチュア無線
JR山手線全30駅 駅前移動運用のスタート地点となったJR高田馬場駅

そもそもアマチュア無線を駅前で運用するとは

近年にわかに駅前でアマチュア無線を運用というワードをSNSでよく見かけるようになりました。
アマチュア無線の総合誌であるCQ誌2023年1月新年号では、駅前運用に関する記事が掲載されていてアマチュア無線運用の一つのジャンルになりつつあるようです。

この記事では山手線全30駅の駅前移動運用を行い、1日でQSOを達成するというクレージーな挑戦とその後の検証と教訓を記しています。

なんで山手線全30駅を1日で交信する計画を立てたかというと特に理由はありません、誰かに触発されたわけでもありません。
単に山手線にある全ての駅を仕事やプライベートで乗降していないので、この計画をもってすべての駅で乗降してなおかつアマチュア無線を行った実績を残したかったからです。

運用バンドはアンテナもコンパクトで普段の運用にも慣れている430MHz帯と決めました。
正直30駅ごとの乗降と交信を繰り返しながらの移動運用は、想像していたよりハードで孤独、そして移動運用スタイルに少なからず教訓を得ることが出来ました。

実行日を2023年1月2日のQSOパーティー開催日に決定


パーティー開催初日に設定したのは、まず年の初めの挨拶交信という意味合いがあるので多くの局がQRVします。
また、普段電波を出していない局もこのQSOパーティーには参加されることが多いので短時間で交信出来るチャンスが増えると思ったからです。

運用周波数は430MHz帯です。
手元にある第一電波工業製RH775ロッド式です。
このアンテナは144/430の2バンド対応ですが、どうも144のマッチングが良くないので430Mhzのみでの運用としました。

普段の週末では達成が難しいと思う山手線全30駅での移動運用をもしかしたらこのQSOパーティーで達成できるのではないかと期待が膨らみます。

山手線全30駅で駅前運用1Day QSOのスタート

自宅から一番近い山手線の駅は高田馬場駅なのでここをスタートの駅としました。

高田馬場駅へは7時20分に到着して、ここでJRが発行しているおトクなきっぷの都区内パスを購入しました。
このきっぷは、都区内のJR線1日乗降り自由となり、山手線も自由に乗降りできますから今回の様な山手線で各駅を利用する場合は便利でお得です
(都区内パスきっぷは760円で指定席の買える券売機で購入できます)

ということできっぷも購入したのでいざ運用の開始です。

運用スタイルでCQを出すか応答にまわるかについては応答側で行います。
CQを送出しておいてその場その場の1局だけで終了することに気が引けたからです。

まず先に交信結果から表示します

1日で交信まで成立した駅は計18駅

残念ながら結果は上の交信記録のように18駅までの交信成立でチャレンジ終了となりました。

なぜ神田駅のQRVで終わってしまったのか

準備編でも危惧していたことですが、ICOM製 Bluetooth VS-3の電池が持たなかったことが原因でした。
品川駅あたりからスマホのバッテリーが少なくなってきたのでBluetooth VS-3も一緒にモバイルバッテリーで充電をしながら移動しました。

駅間を充電しながら移動すれば電池は持つと思っていたのですが、なかなかそう上手くはいかず、結局神田駅前での交信で相手局よりの変調が薄いとのリポートを頂き声を僅かに大きくして何とかリポート交換をして交信成立しました。

神田駅から秋葉原駅へ移動後、QSOを行うための運用場所を決めたところでIC-705のスコープを見たところキャリアは出ていたものの変調の振幅が全然ないことに気が付き、この時点でもう運用を続けることが難しいと判断しました。
(あと残り12駅で時間的には所要6時間)
無線機の電源スイッチをOFFにして山手線30駅1 Day QSOの挑戦は終了となりました。

自宅へ帰宅してからBluetooth VS-3を充電してみたら元通りになりましたので、このVS-3は電池が少なくなると無線機側ではキャリアが出ているものの変調は薄くなるようです。
(スコープの波形を見ていないとなかなか気が付かないものです)

小さなバッテリのBluetooth VS-31個では、今回のような長丁場の運用は難しいです。
このBluetooth VS-3を2個用意すれば(片方を常時充電)山手線30駅をまわり切れると思います。
また、IC-705の充電用に使っていたリチウムバッテリーボックスLB-50TXSのバッテリーは、バッテリー残存表示ランプの4個中1個が消えているに過ぎませんでした。

もしもBluetoothの予備があったら運用を続けられたか?


秋葉原駅での運用開始時刻がすでに17時30分をまわっていました。
秋葉原駅前での交信を入れて残り12駅、単純1駅30分換算して6時間かかります。
この時点で残り12駅は難しい状況と判断します。

1月の日の入りは早く一人で夜間寒空の下、駅前運用を行うには強靭な精神力と忍耐力が必要と感じました。
時間的にも達成が難しいと感じた秋葉原駅で運用を終了したと思います。

どうしたら達成できるか

今回の経験上可能性のある運用方法は下記のいくつかの運用方法だと思います。

① クラブ局の複数人による運用

日のあるうちは一人でもモチベーションを維持できますが、夜間となると急にモチベーションが下がります。
二人とか三人ぐらいで複数のバンドで運用して行けば時間の短縮の可能性ができます。
また、みんなで運用して行けばモチベーションも維持できるかと思います。

② モールス運用をしてみる。

今回の運用で、どうしてもQSOができず時間ばかり過ぎる場面が多かったです。
その時CWモードで運用したら一発交信できました。
それにCW交信はFMに比べて局数を稼ぐ感じで進めて行くのと、かなりの確率でQSOが出来たのでかなりの時間短縮となります。
もう一つの利点は無線機のメモリーキーヤーを使えれば、ボタンを押すだけで交信が成立するのが最高です。
移動地が変わってもコンテストナンバーが変わらないコンテストがあれば良いのですが。

③ 思い切ってCQを出す。

今回の運用では基本CQを出さずに呼出しに専念しましたが、思い切って積極的にCQを出すのもありかと思います。
待っていては山手線30駅を1日で制覇すること自体難しいです。

④ 必ずコンテストの開催日に運用する。

週末の144Mhzや430Mhzは平日に比べて局数が多いですが、30駅分を消化するほどのボリュームは無いように思います。
できれば局数を稼ぐコンテストの日に運用しましょう。
特に朝6時から夜間9時を挟むコンテストが無駄なく狙いめで、それ以外は考えられないでしょう。
因みに今回選んだQSOパーティーは、それほど局数を稼ぐ感じではないのでどちらかといえば不向きだったという感じです。

⑤ 夜間でも暖かい季節を選ぶ

今回は1月に挑戦したのですが、夜間運用となると寒さが襲います。
寒さはモチベーションを落としますので暖かい季節に挑戦しましょう。

リベンジしますか

山手線30駅の駅前での交信を1日で達成した話は聞いたことが無いので、是非再挑戦したいと思っています。
そのためにはハードの面より運用スキルの向上、運用日の詳細検討などが重要な要件となりそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この体験が、駅前運用や移動運用を楽しもうと考えている方の参考になれば幸いです。
これからもアマチュア無線をはじめ、日々の学びや趣味について発信していきますので、またお立ち寄りいただければ嬉しく思います。

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