ICOM製ポータブル無線機IC-705の専用オプション品マルチバッグLC-192が、IC-705とセットで購入してから3年目を迎えるにあたり、その仕様と実際に使用した感想、使いやすく工夫した点等、写真を交えてお伝えします。
これからIC-705の購入を検討されていて、オプション品のマルチバッグLC-192の購入に迷われている方の、判断材料の一助になれば幸いでございます。

JR上野駅前にて
このマルチバッグLC-192は、上段のIC-705の収納エリアと下段の荷室に大まかに分けられます。容量は11Lで、大きさは、日帰り用デイパックと思っていただいて良いでしょう。
製品仕様については、アイコムのホームページに綺麗な写真付きで、IC-705やアンテナを実装して紹介されていているので、そちらをご覧になるのもよいでしょう。
この記事では、メーカーのホームページでは紹介されていない、LC-192マルチバッグの良い点と気になる点、そして少し手を加えることにより使いやすが増す工夫などを以下に紹介してまいります。
仕様
約255(幅)×375(高さ)×148(奥行き)mm (ショルダーベルト、ハンドルを除く)
重量1Kg (付属品を除く)
容量11L
ナイロン製
色 ブラック(単色)
非防水
ネームホルダー(ネーム印刷用ソフトは、ICOMホームページからダウンロード可 6文字まで)
LC192に求めるのは軽快さ

イメージPhoto
このLC-192マルチバッグが活躍するシーンは、自宅から徒歩や交通機関を使った移動運用と車で郊外の目的地へ向かい、あとは徒歩での移動運用でしよう。
八木アンテナやそれを支持する三脚など、マルチバッグ以外に携えての移動は、運用装備がヘビーになり軽快な移動運用とはいえません。
下の写真は、7Mhzダイポールアンテナを使っての運用風景です。
目的の運用地近くまで車で移動後、最寄りの駐車場に車を止めて徒歩で目的地の海辺に向かい、アンテナを展開しましたが、目的地まで両手に荷物を持って移動したので軽快性がありません。

軽快性・即運用・即撤収可能な気軽さが、交信を楽しくする

公園のベンチで430Mhzの運用風景
HF運用もしたいですが、アンテナの設置やアース線の引き回しの手間を考えるとやはり144MHzか430MHzが手間いらずでストレスなく運用開始できます。
そもそもLC-192はそのような運用に適した造りとなっています。
このマルチバッグLC192の側面には、サイドプレートが付いていて、アンテナ基台(クリップ式)を使ってアンテナを付けることができます。
プレート自体はしっかりとマルチバッグに付いていて、多少長いアンテナを付けられそうですが、IC-705のアンテナ端子とは同軸ケーブルを介して繋げることになるのでその分SWRの調整に手間がかかりそうです。
私はIC-705のアンテナ端子にL型BNCコネクターを付け、RH-775またはRH-770を直付けで運用しています。特にRH-770との相性は秀逸で、当局の場合144MHzと430MHzの両バンドともに無調整でSWR1.5以内に収まっています。

BNC L型コネクターではアンテナが傾いてしまう
IC-705を購入した当時は、アンテナの選択と取り付け方法に悩みました。
本体BNCコネクターが横向きなので、ホイップアンテナをIC-705に直付けするにはどうしてもL型BNCコネクターが必要になります。
このLC-192マルチバッグのアンテナ引出し口は、IC-705のアンテナ端子にL型BNCコネクターを付けた状態で、丁度ホイップアンテナが開口の中央になるように作られているようです。
そもそもBNCコネクターはアンテナを取り付けることを想定していないので、IC705に利用した場合丁度ホイップアンテナを上に向かせた状態でしっかり固定させることは難しいと思いました。
マルチバッグアンテナ引出し口に細工をしてみた

LC-192上部のアンテナ引出し口にマジックテープを重ね貼り
そこでマルチバッグに工夫したのは、マジックテープを重ねること。
市販のマジックテープをアンテナ引出し開口の縁の大きさに合わせてカットし、それを2枚重ねた上に、アンテナ径のサイズで穴あけを行い、開口部の蓋側のマジックテープへ貼付けます。
これによりホイップアンテナが斜めに倒れることもなく、バッグと一体になった状態でホイップアンテナを支持されます。使用しているアンテナは、ダイヤモンドアンテナ製RH770です。
しかし、もう一つ解決しなければならない問題が一つあります。
それはLC-192のIC-705収納場所がバッグ上部にあるため、そのまま置くとIC-705の重みで倒れることです。IC-705の重量は約1.1Kg(付属バッテリーパックを含む)を軽いポリエステル製のバッグの上部へ収めると、絶対にバッグは転倒してしまいます。
マルチバッグLC-192の転倒防止金具を考案してみた

ゴルフバッグ用スタンドに似てます
今回考案したのがマルチバッグLC-192用転倒防止バーなるもの、これはホームセンターでアルミパイプ外径5mmのアルミパイプと、適当に繋げられるスチール製のバー(用途は不明)を購入して作ったもの。
アイデア次第で他の方法はあると思いますが、まずはこれがあると移動先で運用時のバッグの不安定さを少なからず解消してくれました。
マルチバッグLC-192の底面へ滑り止めを付ける

100均で購入した片面ノリ付きの滑り止め(ゴム製ラバー)
意外と気になるのがマルチバッグの座りの悪さ、フローリング上に壁に持たせて置いても滑って倒れてしまいます。
それは、マルチバッグの底面に滑り止めがなくすべすべしているから。
自分は、どうしても気になるので、滑り止めを付けてみました。
無二のアマチュア無線移動運用専用マルチバッグLC-192

以上、私なりのマルチバッグLC-192の今まで使ってみ感想を記事にしてみました。
このマルチバッグLC-192は、IC-705収納して移動運用を可能にした、良くできたバッグです。
また、細部に関しても良く考えられた作りだと思います。
このようにIC-705専用のバッグがメーカーオプションにラインナップされていることに大変うれしく思います。やはり専用に作られたバッグはその形から機能性まで大変よく作り込まれています。
ただ、軽い素材で作られているので重量物の無線機とアンテナの実装時は据え置きに不安定です。そういったところは工夫しだいで解消できると思います。
今後とも、移動運用での良き相棒として、一緒にアマチュア無線を楽しませてくれることでしょう。
最後に、私はこのLC-192を無線の移動運用時だけではなく、一泊二日くらいの旅行でも使っています。その際はIC-705を取り外し、代わりにそのスペースへハンカチとかカメラ、スマホ、またはハンディー機とか入れて使用しています。
もちろんIC-705を収納したままで旅先で運用することもあります。この場合内蔵バッテリを2個だけ入れて短時間の運用と割り切っています。
欲を言えば、移動運用以外での日常使い用としてもう一つ欲しいところです。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、私が実際にマルチバッグLC-192を使ってきた感想と、自分なりに使いやすく工夫した点をご紹介しました。
これからIC-705で移動運用を始めようと考えている方や、LC-192の購入を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。